損をしないためにはどうするの?/少額取引から始める仮想通貨入門:初心者向け ─ 仮想通貨で儲けよう★
ここでは、仮想通貨取り引きでなるべく損をしないための考え方について簡単に説明しています。
仮想通貨取引の大前提
こちらのページでも書きましたが、株や為替の取り引きと同様に仮想通貨の取り引きでも、価格の下がったときに買って、価格が上がったときに買えば利益となります。
しかし、買った時よりも値段が下がることも良くあります。この時にどういうスタンスで動くかをあらかじめ自身で決めておくことが重要となります。
できるだけ早く始めるのが肝心
まずは「あの時もっと早く買っておけば・・・」これがすべてです。初期の安い時に買うことができれば、あとは高騰を待つだけです。
将来高騰する可能性が高い仮想通貨をできるだけ早い次期に安く大量に購入するのが重要です。
★コインチェックを併用した購入方法はこちら
取引所へ登録してもすぐに買わない
はじめて仮想通貨取引所へ登録し、日本円の入金も済むと、早速取り引きを開始したくなります。しかし、すぐに仮想通貨を買うのは非常に危険です。
仮想通貨は秒単位で価格が上下しています。また、その1日のうちに最も高い価格のタイミングがあれば、最も低い価格のタイミングもあります。もし仮想通貨を開始した時に価格が高いタイミングだった場合はいきなり損をしてしまうこともあるので、まずはじっくり観察をしましょう。
次の項目で挙げている「チャートを見よう」の内容も確認して買い時かそうでないかの判断をしっかりおこなうようにすれば最初にいきなり損をしてしまうことも無くなります。
チャートを観察した結果、すでに安いタイミングを逃してしまっているようなら、その日は仮想通貨を買わないという選択もあります。そこから数日取り引きが停滞して価格が動いていないようであれば、やはり買わずに値段が大きく下がるのを待った方が良いでしょう。
チャートを見よう
仮想通貨を買う前に、まずはチャートを見てみましょう。
coincheck(コインチェック)の場合は「トレードビュー」というページがそれです。チャートはローソク足という単位時間(年〜分)当りの価格の変動を表す線が書かれたグラフのようなものです。
緑は陽線と呼ばれるもので「その期間に始まった価格(始値)よりも、終わった価格(終値)が高かった」場合の線です。赤は陰線と呼ばれているもので、「その期間に始まった価格(始値)よりも、終わった価格(終値)が下落した」場合の線です。
このチャートを見て、少なくともここ1ヶ月の価格の変動、1週間の価格の変動、1日の価格の変動を見て、その仮想通貨がどのタイミングでどれくらいの値動きがあるかしっかりと確認しておきましょう。
チャートは売り買いする前に必ず確認するようにしておくと、目立ったイレギュラーな動きがないかチェックしておくと良いでしょう。
1年〜1ヶ月のチャートで注目したいところ
月初めから月末まで、価格がどのように変動しているかを見てみましょう。できれば1年単位でチャートを見て、毎月の価格変動のパターンを見ておくと良いでしょう。売買ではお金が動きます。お金を動かすタイミング、例えば月末は給料日を挟む数日は価格が大きく動きやすくなります。
年間で見れば夏と冬のボーナスのタイミングでも大きくお金が動く可能性があります。このタイミングをしっかり意識しているかそうでないかだけでも、かなり違いが出てきます。
さらに注目しておくところとして、年に何度か仮想通貨の価格が大暴落している日(期間)があります。一日で1コインの価格が10万円以上下落することもあります。予測はほぼできないようなタイミングだったりしますが、対応の仕方を明確にしていれば大損するのを回避することができます。
1ヶ月〜1週間のチャートで注目したいところ
銀行が営業日である月曜〜金曜と土日の価格の動きを見てみましょう。1週間単位で見てみるとだいたい似たような価格の動きをしていることがあります。
さらにこの曜日ごとの違いに、月末やボーナスの時期などが加わるタイミングもあるので、それらの時期には注意をしておく必要があります。
1週間〜1日のチャートで注目したいところ
24時間内での価格の動きを見ましょう。一日の中で最も価格が上昇している時間帯と、最も価格が下落している時間帯が大まかに見えてきます。
何曜日の何時に買えば、最も価格が安いタイミングで仮想通貨を買うことができるか、逆に何曜日の何時に売れば最も最も価格が高いタイミングで売れるかを判断しましょう。
スマホで値動きは確認できますが、サラリーマンや学生さんなど、チャートの値動きを1日ずっと監視しているわけにもいかない人が多いと思います。価格が動く時間帯を狙ってアクセスし、良い売り買いのタイミングをできるだけ逃さないようにしましょう。
★日や曜日、時間のチャートは常にトレンドが変化していきます。さらに取引時間がアクティブな国のトレンドにも大きく左右されます。アジアで取引量が多い日本・中国・韓国は日本と同じ時間帯と見れば良いですが、北米や欧州は時差を考えておく必要があります。欧州は日本時間の16時くらいからスタートし、北米は日本時間の22時くらいからスタートします(いずれも現地の午前8〜9時前後)。
購入時は必ずメモを取る
仮想通貨を購入するときは、「その仮想通貨がスプレッドを含めていくらの時に何枚購入したか」を必ずメモしておきましょう。購入したら次に売るときに、この価格よりも高い金額で売ることができれば利益が出ます。
特に、様々な種類の仮想通貨を購入していくと、どのコインをいくらで購入したのかわからなくなってしまいます。もし価格が下落したときに、ナンピン買いをおこなう場合はこのメモが無いと損益の計算ができなくなります。
数種類の仮想通貨を購入してリスク分散しておく
元の資金が多めに用意できる場合は数種類の仮想通貨を購入しておくことで下落リスクの分散をすることができます。
例えば、AとBの2種類の仮想通貨を日本円で同じ金額分購入した場合、Aという仮想通貨の価格がが10%下落してもBという仮想通貨が10%上がっていれば全体の資産価値は下がっていないことになります。
利益率は仮想通貨の種類が増えるごとに上がりにくくなりますが、その分損失も少なくて済む可能性があります。
いきなり資金を全額投入しない
目当ての仮想通貨が相場よりもかなり安いタイミングがあったとしても、「手持ちのJPYの半額分だけ買う」、あるいは「○万円分だけは必ずJPYを残しておく」というように自分でルールを作ってしっかり守ることが非常に大事です。
安く買えたとしても、その後さらに価格が大きく下がることがあるかもしれません。もしそれが買いどきのチャンスなら逃さず拾うことができますし、大きな暴落が来た場合には損失を小さくすることができます。
1年間の取り引き数は少ない方がいい
利益率が少ない取り引きを何度もおこなうと、スプレッドの関係でほとんど利益が出ないどころかマイナスになる場合もあります。
月に数回必ず来る非常に安い価格になったら買い、その後自分が納得する価格まで上昇してから売りましょう。多少の妥協をするのもあまり良くありません。
売買はスプレッド(取引手数料)を考慮しましょう
取引所で仮想通貨を売買する際にはスプレッドと呼ばれる取引手数料を取られます。これは取引所や仮想通貨、取引の活発度などによって変動しています。だいたい取引価格の1〜3%程度がスプレッドとして取引所に持っていかれますので、これを考慮した価格差で取り引きをおこなう必要があります。
チャットの煽りに負けない
取引所には値動きを見ながら暇な時間を潰すためにチャットができるところが多いです。ここで発言している人達は皆同じように仮想通貨を購入した人達ですので情報交換には良い場所かもしれません。
ただし、ほとんどの場合は有用な情報よりも根拠の無いデマを吹聴していて、自分が安いときに買った仮想通貨の価値をさらに上げるために「今買った方がいい」とか、これから自分が買いたい仮想通貨の価値をもっと下げさせるために「今売った方がいい」など煽り合いをしています。
チャットの流れが激しく、本当に買いどきなのか売りどきなのかわからず不安になるかもしれませんが、すべて無視して自分の判断を信じましょう。
また、チャットに良く出る言葉の中でも特に「絶対」とか「確実」という言葉だけは信じてはいけません。
◎重要:チャットのリンクは踏まない(クリックしない)
チャットや5chの仮想通貨板などへ行くと、有用な情報だと言ってリンクを貼り付けている人がたくさんいます。これらは、確かに有用な場合もあれば、悪質なフィッシングサイトや取引所の情報をハッキングするサイトへ誘導している可能性もあります。悪質な場合の方が圧倒的に多いのでむやみにリンクをクリックしないようにしましょう。
「○○コインが□□社と提携」には要注意
□□社にはAppleやGoogle、Amazonなどが入りますが、すべてガセ情報だと思ってください。例えば、実際にAmazonのクーポンを仮想通貨で購入できるサービスなどが存在しますが、それらが伝聞される間にAmazonの決済に○○コインが導入されるように勘違いや拡大解釈されたことがあります。
仮想通貨の価格が高騰している場合
急激に高騰している仮想通貨は、「今買えばもっと上がって儲かるかも」という気持ちになります。これは誰でも同じです。高騰している理由を探す間に買えないレベルまで上がりきってしまうことも多々あるため、焦ってしまいがちですが、かなり危険です。
前日比5%程度の上昇なら、日々の観察から高値レベルかもという判断ができますが、10%を超えるとそこから一気に上昇するか、利確による売りでいつもの価格以下に下がるかわからなくなります。この時、少しでも購入に迷いがある場合は買うのを諦めましょう。例えさらに暴騰して前日比+50%(1.5倍)になったとしても、いつ下がるかもわからない危険な状況です。
高騰後は必ず下げてきます。どこまで下がるかは、その通貨特性によって変わってきますが、しばらく様子を見て購入すると良いでしょう。また、下げたところで購入しても、さらに下がる場合も多々あります。この場合でも焦らずにしばらく様子を見るようにしましょう。利確した人は下げきったところで再び買いなおしをおこなうので、価格はまた徐々に上がっていきます。
仮想通貨の価格が購入時より下がってしまった場合
どれだけ慎重に購入したとしても、運が悪ければ予想を外れて仮想通貨の価格が購入時より下がってしまうこともあります。
そのような場合にはどういう対処をおこなうかで資産を守ったり、損をしたり、逆に大きく利益を上げたりすることになります。
価格が10〜20%程度下がった場合
「朝買って夜見たら価格が下がっていた」とか「夜買って寝て起きたら価格が下がっていた」などは良くあることです。
価格が下がっているのは「そういう時間帯」なのか「そういう曜日」なのかある程度原因の予測がつく場合は気にする必要はありません。
ただし、前日・前週と同じ時間帯でもまだ下がっている場合はその後の流れを注視する必要があります。
もし、短時間のうちにみるみる価格が下落しているような場合は、大損害が出る前に売り払ってロスカット(損切り)をおこなうことも考えましょう。数分で一気にマイナス50%という大暴落の危険もあります。
また、ロスカットは必ずしも損だけが残るわけでは無いことも覚えておきましょう。1枚1000円の仮想通貨を100000円で100枚購入した後、大暴落の兆候が出て直ぐに1枚900円で売ってロスカットした場合は資産が90000円になり10000円の損失となります。しかしその後さらに暴落が進んで1枚600円で止まった時に100枚買い戻せると、60000円で元あった100枚と同じ数のコインを持ったまま、さらにJPYが30000円手元に残るのです。価格の下落を味方に付けることで将来の利益につながることも充分に考えられます。
価格が20〜30%程度下がった場合
月に何度かこういう下落をする時があります。しばらくすればまた価格が元に戻ることがほとんどです。この場合にはやはり何もしないでしばらく様子を見るか、損失分を薄めるために安くなったコインを追加して購入すること(ナンピン買い)も考えましょう。
ナンピン買いをする場合はどれくらい購入すれば、どの辺りまで価格が戻ったときに損失が無くなるか、電卓をはじいてきちんと計算しましょう。
価格が50%以上程度下がった場合
もしロスカットできないまま価格が半分にまで下がってしまった場合は、諦めて売らずに手元に残しておきましょう。早ければ数日、長ければ数ヶ月はかかるかもしれませんが、少しずつ価格が元に戻ってきます。
暴落が落ち着いて底値になったら資金を追加投入してナンピン買いすることで損失を薄めることも考えてみましょう。
また、価格が戻るまでのしばらくの間に、この大暴落の原因が何であるのかできるだけたくさんの情報を集めましょう。そうすることで、今回の暴落はどれくらいで元にもどるのか、かなりの期間戻ることが無さそうならどの程度まで価格が戻るのかを予測できるようになります。
実際にコインチェックで仮想通貨全体が暴落したときの例です。どの仮想通貨も前日比で20%以上価格が下がってしまいました。実際にはもっと下がってしまった仮想通貨もあります。しかし、それほど慌てる必要はありません。 |
↓2日後
上の暴落から2日目の価格です。少しずつではありますが、価格が元に戻っていきます。一度暴落してしまうと、しばらくは底値が低い状態で安定してしまうこともあるため、ロスカットがうまくできていれば価格の安いうちに買いなおしをしておくと、後で大きな利益につながる可能性もあります。 |
とにかく焦らず待つことが大事
以上のように、基本的に仮想通貨の取り引きで利益を得るには、じっくりと「買い」と「売り」の好機をひたすら待ち続けることが重要です。
取り引きが停滞していると、なかなか資産が増えずにイライラする人がいるかもしれませんが、とにかく焦らず我慢することが大事です。
価格が半分以下に暴落しても大丈夫!
高値で掴んだ仮想通貨が大暴落して、持っていた資産が半分以下になってしまったら・・・
絶対とは言い切れませんが、ほとんどの場合で大丈夫です。これまで度重なる暴落があった仮想通貨ですが、その度にさらなる高値を更新し続けています。場合によっては数ヶ月ほどかかるときもありますが、握って待っていれば大丈夫です。
ビットコインに限らず、ここで紹介しているオルトコインもすべて同じように高値更新しています。
将来どんどん市場規模が大きくなって、たくさんの人が資産を増やそうと仮想通貨を買いにきますので、まだまだ高値で買っても救われます。